介護うつになったかもしれない…介護うつの症状は?

高齢化社会に伴い介護をする方は増えていますが、深刻な問題となりつつあるのが介護うつです。
介護うつはその名の通り、介護をすることで精神的に追い詰められてしまいうつ病を発症してしまうことを指します。

症状は人によっても異なりますが、食欲不振や疲労感、倦怠感、睡眠障害など表面的に顕著に出てくる症状もあれば、不安感や思考障害など精神面に表われるタイプも。
気持ちが落ち着かずイライラとしたり、人と会話をすることが面倒になって物事に興味がなくなることも少なくありません。
症状が1つの場合もあれば複数の症状が同時に表われることもありますので、連続して2週間以上続いた場合、介護うつを発症している可能性が高いです。

介護うつの原因は何?

介護うつの原因の1つに精神的ストレスがあります。
介護は1人で抱え込むには重労働で、誰にも何も相談出来ない上に自分1人に責任がかかる上、誰にも感謝をされないだけではなく、理不尽に怒鳴られたり暴力を振るわれることも少なくありません。
精神的に圧迫され続けた結果、真面目で几帳面な人ほど介護鬱を発症しやすくなるのです。

第二に経済的な負担による発症があります。
介護はお金がかかりますが、介護をしていると仕事をすることも出来ずお金に困窮してしまい、経済難に伴い精神的に追い詰められるケースが少なくありません。
介護者と労働者が同一な場合は特にこちらに陥ることも多く、デイサービスなどサポートサービスも使えないこともあり更に負担を被ることとなります。

第三に肉体的な負担があります。
昼夜を問わず、自身の睡眠時間をろくに取ることも出来ないまま重労働である介護を毎日行うと、当然ながら体がどんどん疲弊していきます。
腰痛などの体調不良を発症する事も多く、こちらが原因で介護うつを発症する事も少なくありません。

介護うつの治療方法や対策は?

介護うつは1にも2にも自身のストレスを自覚して、ストレスを軽減する為の策を講じることが一番です。
自分がストレスが溜まっていることを自覚するだけでもその都度ストレスを発散させる為のきっかけとなりますので、追い詰められる可能性を減らします。

家族はもちろん、地域包括ケアセンターや介護サービスなど利用出来る物は存分に利用する他、市町村の窓口やインターネットを使って介護の情報を集める事も大切です。
介護保険や福祉政策など経済的負担を軽減する情報も多数ありますので、ケアマネジャーなどに相談するのも良いでしょう。
また体への負担を減らして疲労を軽減する為に、介護者を抱える際の体重移動の方法や体に負担のかかりにくい技術をネットなどで調べることもポイントです。

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