「プレフレイル」とは

プレフレイルとは、余り聞き慣れない言葉です。
いったい、どのようなことでしょうか。

実は、プレフレイルとはその名の通り、フレイルになる前の段階のことを言います。
では、フレイルとは何なのかと言いますと、要介護と健康の境目のような状態の事です。
そう言われてもわかりにくいかもしれませんので、もう少し具体的にお伝えします。
フレイルは加齢によって死亡リスクが高まっている状態で、認知機能の低下があり、筋肉も衰え、生活する機能も危うくなっているために要介護となっている高齢者の事を言います。

高齢者がこのような状態になる前のプレフレイルの時に、何らかの処置を施すべきではないかという議論が2018年の政府と有識者の会議でかわされました。
その会議では、2つの議題が話されたのです。
1つめは「保険事業をどのように接続させるか」2つめは「後期高齢者にどのような特性を対応させるのか」という議題でした。
結果、フレイルになる予防のために国として、何らかの対策が必要という結論に達した様です。

該当する高齢者の割合は?

こうしたプレフレイルに該当する高齢者の割合は、2019年の国立の医療センターの調査によりますと、高齢者全体の約49.6%です。
そして、フレイルの割合はやはり全体の6.9%でした。

この結果になる基準として、以下のことがチェックされたのです。
この5つのうちに3項目以上があてはまると言う人はフレイル、2項目以下が当てはまるという人はプレフレイルの可能性があるといいます。
その項目ですが、第一に「1年間に4.5%から5%体重が減った」、第二に「週に3~4日、疲れを感じる」、第三に「歩く速さが遅くなった」、第四に「筋力ダウンを感じる」、第五に「体を使った活動がつらい」ということです。

要介護との関係について

要介護との関係について、考えてみましょう。
要介護とフレイルは何か関係があるものなのか、気になるところです。

実は2年間で、約4.3%の人がプレフレイルからフレイルになっています。
ということは、プレフレイル状態は極めて危険ということになるでしょう。
プレフレイルの状態で、なんらかの対策を施せば、フレイルになるのを防げるかもしれないのです。

予防策はあるか知りたい

では、最後にフレイルにならないための予防策について、考えましょう。
何とか、フレイルになるのは避けたいものです。

まずは、身体機能が低下するサルコペ二アという状態にならないようにしましょう。
そのためには、負荷があまりかからない散歩などの軽い運動を続ける、栄養のバランスに気を付けると言った基本的な健康づくりが必要です。
特に、アミノ酸の摂取が良いようなので、積極的に摂るようにしてください。

こういったフレイルの予防のために、政府で計画しているのは地域の憩いの場です。
このような場は75歳にならない人でも、利用できるような制度が望まれます。
こうした早期の予防が大事なのです。

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