難聴のリスクを知ろう

高齢者は難聴になりやすいです。
年齢が高くなっているから仕方がないと思いがちですが、難聴には様々なリスクが伴いますから、放っておいてはいけません。
では、難聴になると、どのようなリスクがあるものか、ご紹介しますので、参考になさってください。

まず、考えられるのは認知症です。
難聴になると、実に10年のうちに50%の確率で認知症を発症するというデーターがありますので、気を付けた方が良いでしょう。
その他に、うつ病を患うこともありますし、転倒の可能性も高くなります。
因みにうつ病は10年で40%の確率、転倒は30%の確率でいずれも高い確率です。

このような心身の不健康のみならず、難聴は医療費も高額です。
難聴を治療しないままでいる高齢者は難聴ではない高齢者よりも、10年間の医療費が実に平均で46%も高いというデーターもあります。
いったん退院しても、再入院するということを繰り返してしまう人が多いのです。
こうしたことから、お金の面でも注意が必要といえます。

補聴器の普及率は?

実は、加齢による難聴になってしまうと、もう治りません。
その場合は補聴器を付けると良いとされているのですが、日本では補聴器の普及率が他の国と比べると低いのです。

ある調査によりますと、補聴器の普及率はイギリスで50%に対して、日本は14%です。
この調査はイギリスの他にフランスやドイツも比較の対象でしたが、2位フランス、3位ドイツの結果で、3位のドイツと4位の日本の普及率でもかなりの差があります。

満足度の違いも注目したいところです。
満足度についてですが、日本以外の他の3国がほぼ満足している人が多いのに対して、日本で満足している人はわずか38%でした。
その理由は、煩わしさや治らないことで使っても仕方ないと思う人が多いこと、国からの助成が少ないので値段が高いということが考えられます。

耳鼻科受診で補聴器をつくることのすすめ

このように、認知症の危険度も高まる難聴ですが、予防法はあるものでしょうか。
考えられる予防法としては、余り大きすぎる音を避ける、生活習慣病で耳に異常をきたす場合あるので、病気の予防に努めるといったことです。
また、少しでも耳に異常を感じたら、耳鼻科を受診した方が良いでしょう。
場合によっては、医師の指導のもとで、補聴器を付けた方が生活しやすくなります。

とはいいましても、まだまだ日本では普及されることが少ない補聴器です。
このように、高齢になれば、誰でも難聴のリスクは高まるものですから、国からの補助があると助かると思う人も多いのではないでしょうか。
耳の聞こえが悪いために、交通事故等も考えられますから、早急な対策が必要です。
それに、今後はさらに高齢者が増えてくるでしょうから、手ごろな値段で使いやすくオシャレな補聴器があると良いかもしれません。

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