中高年の発症率が高いパーキンソン病

中高年の発症率が高く、近年では40歳以下の若年層が発症するケースも増えつつあるのがパーキンソン病です。
パーキンソン病はドーパミン細胞が何らかの理由で脳内から急激に減ってしまい、体の動きなどに様々な症状が表われます。

パーキンソン病は症状に合わせて、生活機能障害度分類が設けられています。
1から5段階まで分けられており、5段階の場合は車いすが必要なほどで、ベッドで寝ていることが多くなる状態です。
同じパーキンソン病でも1の場合は日常生活にほとんど支障がなく、介助もなく動ける程度ですので、今後の治療のためにも自身がどのレベルなのか細かくチェックする事が重要になります。

パーキンソン病における症状

パーキンソン病では筋肉を中心に体に何らかの症状が表われやすく、日常生活に支障をともないます。
肩や顔など特定の筋肉がこわばってしまい全く動かなくなったり、勝手に体が震えだして止まらなくなる、姿勢を真っ直ぐ保てなくなり転倒しやすくなるなど様々な症状があるのです。
いずれも日常生活を送る上で困難な症状ばかりで、症状が悪化すると起き上がることすら困難になるほか、物を飲み込むことすら出来なくなり、命に危険が出てくる場合もあるでしょう。

また表立った症状の他にも、便秘や発汗、むくみに冷えなどの自律神経症状をはじめ、物忘れが酷くなるなど認知障害、睡眠障害に嗅覚障害などが起きることもあります。
複数の症状が重なって出る事も珍しくなく、ある日突然症状が出るということも少なくありません。
精神にうつ症状や幻覚、妄想などの症状が出てくることも多い為、体に何らかの症状が出て居らずとも心の部分にも注意が必要でしょう。

パーキンソン病の治療方法は?

パーキンソン病は現状、やくぶつ療法、デバイス補助療法、リハビリテーションの3つの治療法が採用されています。
薬物療法では複数の薬を組み合わせて利用する事で、その人に合わせた効率良い治療方法が行われるでしょう。
飲み薬や貼り薬、注射など様々なタイプの薬がありますので、自分の状態に合わせて医師と相談をしながら選択します。

デバイス補助療法は外科療法の一種で、薬物治療の効果が芳しく無いときに使われることがある治療法です。
脳を刺激して治療を行う方法や小腸に専用ポンプとチューブを使って薬剤を送る治療法など様々。
こちらも医師と要相談の上で決定する必要があります。

パーキンソン病は現状確実な治療法という物が見付かっておらず、上手くお付き合いをして状態を改善させていくことが大切です。
運動障害を抑えるためのリハビリテーションもその内の1つで、レベルを抑えて自分で生活ができるように、リハビリ治療を日課にすることも重要になります。

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