慢性腎不全とは

慢性腎不全は腎臓に何らかの障害が起きたことにより腎臓機能が3ヶ月以上低下する疾患のことを指します。
1度発症してしまうと完治させる事が難しく、透析治療や腎臓移植が必要となる病気です。

腎臓は人体から不要な物を排出する働きを担っていますが、腎不全になることで毒素が体の中に蓄積してしまい、その結果体内に毒素が巡って様々な病気を併発する恐れがあります。
状態を悪化させないためには喫煙やアルコールなど腎臓に負荷がかかるものは絶対NGとなることはもちろん、日頃の食生活においても最大限の配慮が必要です。
一度発症すると一生付き合って行かなければいけない病だからこそ、発症しないように食い止めることはもちろん、発症した場合は症状を軽減する努力をする必要があります。

症状について

慢性腎不全は初期症状がほとんどなく、重症化するまで全く症状が表われないケースがほとんどです。
初期症状として夜間に尿の量が増加するという場合もありますが、症状が進むに連れ、むくみや頭痛、高血圧や貧血などの症状が出やすくなります。

また体内に水分や毒素が溜まりやすくなることもあり、症状が悪化すると尿の量が逆に減りやすくなるのも特徴です。
尿意を感じたのに尿がほとんどでない、水分をたっぷりと摂取しているにもかかわらずトイレにほとんど行かなくなると言うような場合注意が必要でしょう。

慢性腎不全の治療や検査

慢性腎不全では最初に医師による問診が行われます。
腎不全の多くが糖尿病や高血圧などの病気が原因で発症していることが多い為、その他の異常がないかどうか確認する目的も多いです。

問診の後は尿検査、血液検査、画像検査を行いそれぞれの数値を調べます。
画像検査ではCTを利用して腎臓の状態をチェックし、腎臓の形や腎臓の写り具合を確認する事で、腎不全がどの程度進行しているのかを確認出来るでしょう。
これらの検査を終え状態が芳しく無い場合は、腎臓の組織の一部を張りで指して採取する生検を行い詳しい検査を行います。

慢性腎不全の治療方法

慢性腎不全は1度発症すると一生付き合うことになる病です。
状態が進んでいる場合人工透析や腎臓移植などの治療方法がメジャーですが、まだそこまでの状態ではない場合は食生活の改善や薬物療法で様子を見るケースもあります。
食事療法ではタンパク質制限や減塩、カロリー制限が基本です。

薬物療法の場合は原因がはっきり分かっている必要がありますが、糖尿病や高血圧が原因の場合は、まずはそれらの根本治療を行います。
またステロイドや貧血治療の注射を打つ場合もあれば、利尿剤を利用することもありますので、状態によって様々な薬品が使われるでしょう。

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