水晶体が濁って起こる白内障

通常人間は黒目と白眼の部分に分かれており、黒目の部分がレンズの役割を担って目からの情報を脳に伝えます。
ですが目の中にある水晶体が何らかの原因で濁ってしまうことで黒目の部分が白くなってしまう病気が、白内障です。

白内障を引き起こすと光が通らなくなり、視力低下はもちろん、みえる景色が常に白みがかったもやのような状態になります。
周りが暗いところで光を見たときには必要以上にまぶしく感じて、目をあけられないほど。
夜間の運転中などに大事故へと繋がるケースもありますので、一刻も早い治療が必用となります。

白内障は中高年の方を中心に発症することが多いですが、近年では30代前後の方で白内障が起きる方もいます。
視力低下にともない日常生活に支障をきたす恐れがありますので、目の見えにくさや異常を感じたら早めに病院にいきましょう。

白内障は外科手術で完全治療が可能

白内障は現在外科手術を行うことで完全治療が可能です。
手術では濁った水晶体を取り除いて人工のレンズを挿入する手術が行われますが、日帰り手術でOKな手軽な手術ですので心配は要りません。
手術中は局所麻酔ですので手術をしているのが見えて怖いかもしれませんが、手術時間自体は短時間で目への負担もなく、手術後はクリアな視界を取り戻せます。

国内では年間140万件もの手術が行われており、白内障を治す唯一の手段です。
手術後の痛みなども通常であればほとんどありませんので、医師の指示にきちんと従っていれば、合併症の恐れもなく安心して視力を取り戻せるでしょう。

薬剤治療方法もある?

海外において白内障が治る薬剤が販売されていますが、そちらの薬剤は残念ながら厚生労働省認可のものではありません。
確実な効果が国内では化学的に実証されていませんので、せっかく購入したにもかかわらず全く効果を得られなかったというケースもあります。
それどころか視力を失うような最悪の事態に繋がる恐れもあるため、本当に信用できる薬なのか医師と相談した上で使った方が良いでしょう。

現在国内で白内障治療に使われている薬剤は、予防か進行抑制を目的とした薬です。
こちらは安心して使える薬ではある物の手術とは違い完治することはなく、あくまで予防と進行抑制を目的としています。
どうしても手術が怖いという方や、体調的に現状手術が難しいと言う方の場合こちらの薬を使う事もありますが、より確実に治したいのであれば手術方法が一般的です。

白内障は現在の医療においては簡単に治る病気です。
手術は確かに怖いかもしれませんが、勇気を出して早めに対処することで鮮明な視界を1日も早く取り戻すことができるでしょう。

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