親を施設に入れるタイミングとは?

認知症や身体機能の障害が重くなってきたら、家族が介護に無理を感じる前に施設入居について考える方が良いです。
家族が自宅介護で苦労して精神的にも体力的にも疲れ果ててしまってから入居させるのではなく、その前の段階で介護施設に入れるべきだからです。
特に認知症を患う高齢者のお世話というのは日夜関係なく行う必要が出てきて、疲労の度合いが強いです。
また、そもそも十分なケアをするにはプロの手を借りる必要がありますので、家族でいつまでもやっていこうと思わない方が良いのです。

考え始めるべき目安としては、介護できる人の疲れがひどくなってきて蓄積されていると感じる時です。
本人の状態が悪化しているのが分かり、家族としての心配が強くなってきたタイミングで考えることも大事です。
どちらにしても、無理を感じることがないうちに施設入居に向けて検討し、実際に入れられるようにします。

施設入居は早めに動くことが大切

施設入居を考えるタイミングが来たら、すぐに行動に移しましょう。
というのも、地域にある施設をリサーチしたり、サービスや入居条件などを自分たちの状況と比較して考えたりすることは時間がかかるからです。
自治体の相談窓口や施設に行って相談することになりますので手間がかかりますし、体力も奪われます。
早く動かないとタイミングを逃してしまって、ずるずると大変な状況が続くということもよくあるのです。

そのうちに、本人の認知症の度合いが悪化してしまい自分たちの負担も増してくることになります。
認知症や身体機能低下などは早めにプロの手によってケアすることで進行を遅らせることができますので、早めに動き施設の助けを借りることは本人のためにもなるのです。
また、負担がどんどん大きくなり、自分たちも介護疲れで倒れてしまうことになりかねません。
必要性を感じたら先延ばしせず、すぐに情報収集と窓口での相談をしましょう。

施設に入れた後家族ができることとは?

施設に入れたから後はすべてを任せるということではなく、家族は定期的に施設を訪問して時間を一緒に過ごすようにしましょう。
話を聞いてあげたり食事を共にしたりし、レクリエーションの時間が合うようであれば自分たちも参加して一緒に楽しい時間を過ごします。
もし、れほど症状がひどくなく、自分たちでも施設から出せるようなら外を一緒に散歩するなども良いでしょう。

特に入居したての頃は環境が変わり、家族がそばにいないので精神的に不安定になることもあります。
家族が施設を頻繁に訪れることで、少しでも体調や精神的な落ち着きを保つのに役立つのです。
また、施設の職員に心配事を伝えるなどしてコミュニケーションを取っておくことも大事です。