高齢になると起こりやすい症状

年齢を重ねると次第に体のあちこちがSOSサインを発するようになります。
これらのSOSサインを見逃したまま過ごしていると、いつか大きな病気を引き起こす原因になると考えられます。
身近な症状として観察しておきたいのが不整脈です。
私たちの心臓は一定のリズムを刻みながら脈を打っています。
運動をした直後は一時的にリズムが速くなることもありますが、何もしていない状態なのにいきなりリズムが速くなったり、一定のリズムを刻めない症状を引き起こすのが不整脈です。
実は不整脈は健康な方でも起こり得る症状であり、高齢者や介護を必要としている方だけに起こる症状ではありません。
重症でない限りは経過観察のみで特に治療を行わない場合が多いですが、発作がひどい場合や意識を失う、心不全を引き起こすリスクが高いなどと診断された場合は服薬治療や手術が行われる場合があります。

参考:http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/heart/pamph06.html

不整脈を引き起こす原因

健康に自信があるという方でも不整脈の症状を指摘されるのは、身近な問題が原因になるからだと考えられます。
日常的に強いストレスを感じ、ストレス解消もできていない方は不整脈を起こしやすいと言われています。
何らかの原因でストレスを感じると自律神経に作用し、筋肉の緊張状態を引き起こします。
あなたもストレスを感じると体がガチガチに固くなってしまった経験があると思います。
全身の筋肉を緊張状態にするため、心臓の筋肉も緊張状態になります。
これが不整脈を引き起こす最大の原因だと考えられます。
精神的なストレスだけでなく、体に負担を与えることは同じようにストレスになります。
乱れがちな食生活や睡眠不足、カフェインの摂り過ぎ、喫煙など悪い生活習慣を続けている人ほどストレスによる不整脈を引き起こしやすいと考えられます。

他にも心疾患が原因で不整脈になる場合もあります。
元々遺伝的に心臓が弱く、近しい親族も心臓の病気に罹っているという場合は不整脈を引き起こしやすい体質だと考えられます。
心筋梗塞などの病気を発症した方が後遺症として不整脈の症状が見られる場合もあります。
様々なリスクが隠れているため、身近な病気として捉えることが大切です。

不整脈の方を介護する場合に注意する事

医師の指示に従い、適切な治療を受けることが第一です。
服薬を指示されている場合は飲み忘れがないようにきちんと飲んでもらいましょう。
定期的に心電図の検査を受け、症状が悪化していないか確認することも大切です。
必要に応じてペースメーカー治療を行う場合があります。
一昔前のペースメーカーは携帯電話や電子レンジなどの電波によって誤作動が起こるリスクがあるため、十分注意してください。
現在のペースメーカーは誤作動のリスクは少ないと言われていますが、できるだけリスクは避けるようにしてください。