マジックハンドを使用する利点とは?

高齢になってくると、床に落ちているものを拾う際にも腰や背部に負担がかかり、場合によっては転倒するリスクもあります。
実際、在宅で起きた転倒事故の事例の中には、床に落ちたものを拾おうとして前のめりに転倒してしまうといったケースもある程です。

想像以上に腰を曲げるという動作には様々な負荷やリスクが潜んでいるので、そうしたリスクを避けるためにもマジックハンドは活躍してくれます。
また、要介護者の方だけでなく老老介護をしている方や一時的に安静が必要な方など、幅広く活用性があるのも利点のひとつと言えます。

使用するマジックハンドを選ぶ際のおすすめポイント

マジックハンドを購入する際には、どういったマジックハンドがあっているのかを確認して購入することをお薦めします。
まず、グリップの部分が握りやすいかどうかを確認しましょう。
腕に負担なく操作できるものがおすすめです。

特に握力が弱くなってしまっている方の場合には、握る部分に力が必要になってしまうとそれだけで負荷がかかってしまいます。
引き金、および持ち手の間隔が狭いものを選ぶことで、負担なく操作することが可能となります。
また、グリップにゴムや滑り止めがついているものであれば、握りやすくてお薦めです。

アーム型のものは、手首に負担をかけたくない方におすすめです。
特に女性の場合には、手根管狭窄症といった手首から指先までの痺れや疼痛を感じる方も少なくありません。
そういう方の場合には、アームが回転してくれるものを選択すると、手首をひねる必要がなく負担を軽減することが出来ます。

その際、どの程度回転するかを事前にチェックしておくとよいでしょう。
中には360度回転するものなどもあるので、自分が使いやすいものを選ぶことをお薦めします。

アームの長さは身近なものだけ取る場合や車椅子などで可動範囲がある場合はショートタイプ、離れたものを取る場合にはロングタイプがおすすめです。
ただし、実際にものをとるとなるとその都度、ショートとロングを使い分けるのも大変です。
そうした際に、伸縮可能型のマジックハンドが活用できます。
ただし伸縮させる際に力が必要な場合もあるので、自分の力で伸縮できるものかどうか確認するとよいでしょう。

マジックハンドを購入する際の注意点

マジックハンドを負担なく使用するために、重量には注意しましょう。
握力が弱い方の場合にはマジックハンドが重いとそれだけで負荷になってしまいます。
大体150gを目安に、或いは軽量の120g程度のものを選ぶようにしましょう。

はさみ部分の形状にも要注意です。
磁石付きのもやゴムがついているもの、中にはフック式のものなどもありますので、用途にあわせて選ぶことをおすすめします。