高齢者の転倒による事故を防ぐ

高齢者にとって転倒はたった一度だけでも致命傷となりかねない危険な事故です。
東京消防庁の2015年度の発表によると、日常生活の事故で救急搬送をされた65歳以上の高齢者のうち全体の8割は転倒が原因の怪我であるといいます。

交通事故や病気を除いた数字でも2014年度中に搬送された人は東京消防庁の管轄内だけで6万6022人にも及んでいることを考えると決して他人事ではありません。

転倒事故の発生場所として最も多いのは「住居等居住場所(56.9%)」ですが、次いで「道路・交通施設(33.5%)」となっています。

住宅内の事故は、バリアフリー住宅に改築をしたり段差の場所をあらかじめわかりやすくするなどの工夫で防ぐこともできます。

しかし道路などの公共の場所においては本人や家族の注意だけでは転倒を完全に予防することはできません。
そこで万が一の転倒事故が起こった時に備えるため、外出時にヘッドガードをつけておくということが勧められます。

ヘッドガードといっても、子供が自転車やローラースケートなどに乗る時に身につけるようないかにもヘルメットのような形状のものばかりではありません。

高齢者向け用品メーカーである「KIYOTA」では、帽子と同じような感覚で使用することができるヘッドガードを販売しています。

商品名は「おでかけヘッドガード」といい、ちょっと見ただけではほとんど普通の帽子と見分けることができません。
内部の仕組みは帽子の内部に特殊素材による衝撃緩和材が入れられているというもので、普段の転倒への備えの他軽作業時の安全確保や、トレッキング、自転車といった運動をするときの保護用品としても使用できます。

普段の生活に取り入れることで安全性を高める

ヘッドガードは他のメーカーからもいくつか販売されています。
中には本格的なヘルメットタイプのものがあったり、防災頭巾のようにしっかり頭をカバーするタイプもあります。

既に足腰がかなり弱くなっていたり、リハビリトレーニングをするという場合にはそうした本格的なものを使用してもよいでしょうが、普段から使用するにはちょっと抵抗感があります。

そこで先に紹介したKIYOTAのような帽子型のタイプを購入しておくことがおすすめになります。
KIYOTAの「おでかけヘッドガード」は非常に優秀な製品で、男性用・女性用・子供用の三種類でデザインされており違和感なく普段の外出に使用することができます。

選び方としては頭のサイズに合うものにするとともに、あご紐がついていて転倒時にも簡単に頭から脱げないタイプにするのがよいでしょう。
特に散歩やハイキングの時にはぜひ積極的に使用をしておいてもらいたいです。