介護の苦労は理解されにくいものです

自分の親を介護するためとはいえ、昼夜を問わずに介助をする日々が続くとストレスが溜まるのも当然の事です。
実際に介護をしていない人からは「親の面倒を最期まで見るのは当たり前でしょう」「もっと良いやり方があるのでは?」「そんな介助で親がかわいそう」と、心無い事を言われる場合があります。
直接介護に携わってもいない親族から余計な事を言われると、本当にストレスが溜まるものです。
自分は一切介助をしようとしないくせに文句ばかり言ってくるなんて酷い話ですが、決して珍しい話ではないのでひょっとしたらあなたも同じような目に遭うかもしれません。

この介護生活がいつまで続くのだろうか…と考えると不安感ばかり増してきます。
あと何年介護をしなければいけないというゴールが見えないため、マイナスな考え方しかできない状態に陥る可能性もあります。
最悪の場合、介助者自身がうつ状態に陥って残念な結果になる事も少なくありません。
このような状態に陥らないためにも、介助者はしっかりとストレスを解消することが大切です。
ストレスが溜まるほど良くない考え方しかできない状況になるため、心身のバランスを維持するためにもストレス解消を心がけてください。

参考:http://www.ninchishoucare.com/recommended/stress/

周囲の協力を得てください

介護が原因でストレスが溜まる原因は、周囲の人が何も協力してくれない状況になっている場合が多いです。
自分の親の事は自分がしっかり見なければいけないと感じ、自分一人だけで介助する生活を送っていませんか?
最初の頃はそれなりに気合いが入っているため頑張って介助できますが、日数を重ねるほど精神的にも体力的にも限界を感じ始めます。
先の見えない介護に疲れを感じ始め、介護そのものがどうでも良いと考えるようになってしまいます。
これでは介助をされる親御さんも本当に辛い思いをするはずです。
介護は決して一人だけで行うものではなく、周囲の人と協力しながら行うものです。
家族と一緒に暮らしているなら、遠慮なく家族にも協力してもらいましょう。
お互いにできる事を介助する体制を整えて、心身を休ませる時間を設けるようにしてください。
近くに家族や親族がおらず頼る人がいないという場合は、公的な介護サービスを定期的に利用するなどをして休息することが大切です。
介護に関わる事全てを自分だけが行うのではなく、誰かに手伝ってもらいながら頑張るという意識を持つことが必要になります。
手伝ってもらっている間は自分の好きな事を楽しめる時間にして過ごすのがストレス解消法としておすすめです。

介助者仲間を作りましょう

介護に関して悩みを抱えているのはあなただけではありません。
同じように介護の悩みを抱えている人とお互いに愚痴をこぼし合いながら話をしているだけでもストレス解消に繋がります。
介助者同士で悩みを共有し合って仲間を作ることで、お互い心強い存在になるでしょう。