要介護の容態を引き起こす原因になる病気

ある日を境に介護を必要とする体になってしまったという方の中で多いのが、心筋梗塞が原因だったという事例です。
心筋梗塞は突然強い胸の痛みを訴えたと思うと、そのまま倒れこんでしまうという症状を引き起こします。
強い痛みを感じる原因は、動脈硬化などの原因で心臓の血管に血栓ができて詰まってしまい、筋肉が壊死してしまうからです。
発見が早くて速やかに適切な治療を行うことができれば命は助かりますが、そのまま息を引き取ってしまう方が多いほど恐ろしい病気です。
日本人の死亡原因としてもかなり多く、高齢者だけでなく若い年代の方でも突然起こり得る病気です。

参考:http://www.my-kaigo.com/pub/individual/byouki/cat/0510.html

心筋梗塞を発症した方の後遺症

早く適切な治療を受けることで一命を取り留めることができる心筋梗塞ですが、後遺症が残る可能性は十分あると考えられます。
心筋梗塞により壊死した筋肉の範囲がとても狭かった場合は、後遺症がほとんど見られずに元気に過ごせる可能性もありますが、壊死していた範囲が広くなるほど合併症のリスクが高くなります。
特に注意したいのが急性心不全です。
心臓の筋肉が壊死してしまうことで心臓の動きが弱くなり血液の巡りが極端に悪化します。
突然呼吸ができない状態になり、発見が遅ければそのまま死亡するというケースも珍しくありません。
また、再度心筋梗塞を再発する可能性もあるため十分注意して過ごさなければいけません。

軽い心筋梗塞だった方はその後の生活で介助を必要とする機会は少ないかもしれませんが、症状が重かった方ほど日常生活に支障が出るものです。
例えば入浴の際には温度の変化に注意することや薬も医師の指示通りに必ず服用することなどに注意しなければいけません。
場合によってはリハビリを必要とする可能性があり、従来と同じように生活することが難しくなる可能性もあります。

心筋梗塞を予防するために必要なこと

心筋梗塞を引き起こす最大の原因は動脈硬化だと言われています。
年齢を重ねると共に次第に血管が硬くなることが大きな原因で、糖尿病や高血圧などの持病や肥満や喫煙などの生活習慣が引き起こす可能性が高い病気です。
健康診断でメタボリック症候群と診断された方は動脈硬化の症状を発症し、最悪の場合は心筋梗塞に至るリスクが高いと考えられます。
心筋梗塞を予防するためには動脈硬化を防ぐこと、そのためには生活習慣を改善することが第一歩になることを覚えておきましょう。

心筋梗塞を発症した方が再発しないためには、基本的に動脈硬化を防ぐことが第一です。
食生活や適度な運動などを心がけ、医師から処方された薬をきちんと飲むことが大切です。
毎日血圧を測定しながら健康管理を続け、異常が見られたら速やかに医師へ相談することが必要になります。