寝たきりを防ぐにはまずベッド選びから

介護の重度を高め、介護を行う人への負担を飛躍的増大してしまうことになるのが「寝たきり」です。

寝たきりは認知症のように意識がほとんどなくなってしまう場合の他、足腰が弱くなって自力で立てなくなってしまった人や、糖尿病などの疾病により体に麻痺が起こって自由に四肢を動かせなくなったという場合に起こります。

しかし心疾患や脳梗塞のように急激な病気によって突然に寝たきりになってしまうというケースは全体で見るとそれほど多くなく、ほとんどが最初は自立をして生活をしていた人があるきっかけで体を動かすことが億劫になり次第にベッドに横になっている時間が長くなっていってしまったというふうな順番となっています。

高齢者になってくると朝目が覚めた時に「起きたくないな」と感じることが増えてきますので、そこで体を起こしやすいベッドを使用しておくことで体の動きを助け起き上がりやすい心理状態にすることができます。

介護用ベッドの種類

介護用ベッドは現在かなり性能のよいものが出回っており、「1モーターベッド」「2モーターベッド」「3モーターベッド」というふうに機能によって区別ができるようになっています。

これはベッドが何段階で体を起こすことができるかという、設置してあるモーターの数によって分けているもので、モーター数が多くなるほどきめ細かく動作の補助をすることができます。

高齢者用ベッドはさらに起き上がりやすいように手すりがついていたり、食事に便利なテーブルがついている、また移動が便利なキャスターがあったりとさまざまな工夫がされています。

購入をするとなるとかなり高額ですが、介護保険を適用してレンタルをすることもできるので、まずは最寄りのケアマネージャーに相談をしてみてください。