快気祝い

お見舞いに対するお礼として贈る

親の介護をすることになった場合に、お見舞いをいただいた方に対して快気祝いを贈るべきか迷う方も多いはずです。
例えば突然脳梗塞で倒れて入院加療が必要になった場合に親しい間柄の方からお見舞いをいただくケースもあります。
治療の甲斐があり、命に別状もなく退院することになったものの、半身の麻痺が残ってしまい介助が必要になる場合があります。
介護を必要としているため、完全に健康体になったとは言えません。
しかし、「おかげさまで無事に退院できました!」という意味を込めて快気祝いとしてお見舞いのお返しをするケースが多いです。
実際にお見舞いとしてお金をいただいたのは親なのですが、介護を必要としている状態にあるため現実的には代わりに家族や介護人が対応する場合があります。
あなたが親に代わってお見舞いをいただいた方に向けて快気祝いを渡す場合に覚えておきたいマナーについてご紹介します。

快気祝いのマナー

快気祝いを渡す際にはお見舞いとしていただいた金額の半額から3分の1程度を目安にして品物を選んでください。
あまりにも金額がかけ離れてしまうほどでは贈る相手に失礼になりますので、あらかじめいただいたお見舞いの金額を間違いないようにメモしておきましょう。
退院をしてから遅くても10日から2週間以内にはお返しをするようにしてください。
あまりにも遅れてしまう場合は取り急ぎお見舞いをいただいた事に対するお礼状を出しておくと良いです。
この場合も親が書くことは難しいと思いますので、家族や介護人が代筆を行ってください。
お礼状にはお見舞いをいただいたお礼の言葉と、現在の病状について記入しておくと良いでしょう。

快気祝いの品物を贈る場合は、できるだけ形に残らないものを選ぶのが一般的です。
形が残る品物は入院加療をするきっかけになった怪我や病気が後に残るという意味もあるため、縁起が悪いと考えられています。
快気祝いとして贈る品物として選ばれることが多いのは洗剤や菓子折り、石鹸など消耗品や食べ物を選ぶのが一般的です。
あらかじめ確認しておいたお見舞いの金額に応じて最適な品物を選んでください。

一番困るのがのしの表書きです。
本来なら快気祝いとして贈りたいところですが、実際には介護が必要な状態になっているため全快して完全に元気になったとは言えないからです。
快気祝いは本来なら病気が完治しましたというお祝いとして贈るものなので、この場合は快気祝いという表書きは相応しくないと考えられます。
退院後に渡すものなので、退院祝いとするのが良いと考えられます。
また、御見舞御礼という表書きでも問題ありません。
介護を必要とする親に代わって、どちらかの表書きを選び適切な品物を贈るようにしましょう。