一生懸命になるほど大変なものです

親の介護をすることになった方の中には肉体的にはもちろんですが、精神的な疲れを感じてしまう方が多いです。
自分の親だからこそ、しっかり介護してあげたいと思うのは当然ですが、自分だけが頑張りすぎると必ずと言っても良いほど疲れ果ててしまい、自分自身の生活もままならない状況になります。
介護をされている親御さんも、きっとあなたに介護をしてもらうことに対して申し訳ないとか、自分が情けないなどの感情を抱いていることでしょう。
本当なら自分の子供には自分の好きな人生を歩んで欲しかったのに、自分を介護することになって今までの生活がガラッと変わってしまった事に対して喪失感でいっぱいになっているかもしれません。
だからこそ親には心配をかけないように介護に集中したいものですが、何かと不安が尽きないのも当然です。
介護をするにあたってどのような心構えが必要なのかを確認し、双方が気持ちよく過ごせる環境を整えましょう。

参考:http://www.oyacare.com/know/first_step/

無理は禁物です!

親の介護をすることになった場合、あなたが一人だけで全ての面倒を見るようにしないことが大切です。
自分の親なのだから自分が面倒を見てあげたいと思うのは当然ですが、何もかも一人で背負い込んでしまうと本当に大変です。
最初は気合いが入って一生懸命介護をしていたのに、次第に疲れを感じて徐々に手抜きが生じるようになった方が親御さんにとっては悲しいことかもしれません。
自分を介護していることが大きな負担になっているのだろうな…と悟られることで、自分は存在していない方が良いのではないか?と思い込んでしまう原因にもなります。
親御さんに安心して介助を受けてもらうためにも、最初から無理をし過ぎない介助を心がけるようにしてください。

介護を行う場合は周囲の人と一緒に介助をするのが一番良い方法です。
あなたと一緒に暮らしている家族はもちろんですが、あなたの兄弟、親せきなどにも頼ってください。
周囲の人に協力してもらうことで介護の負担が大幅に軽減できます。
手伝ってもらうことはどんな事でも構いません。
それぞれができる事を率先して行うことが、親を介護する理想の形です。
近しい人から協力してもらえない場合は、お住まいの地域にある公的な介護サービスを積極的に活用してください。
定期的に介護のプロから介助してもらうことで、あなた自身も休息をとることができます。

親御さんの気持ちを考えてみましょう

介護をするにあたって忘れてはいけないのが親御さんの気持ちを大事にすることです。
介護に疲れを感じ、イライラして親御さんに当たり散らしてしまうと、親御さんはどんな気分になると思いますか?
仮にあなたが介助される立場になったと仮定すると、親御さんに対して優しい気持ちを持って接することが大事だとわかるでしょう。