高齢者は特に注意が必要!

日本人の死亡原因として多いのはがんや心疾患、脳卒中などの病気が多いですが、最近は高齢者を中心として肺炎で死亡しているケースが増えています。
以前から肺炎が原因で亡くなっている方が多かったですが、近年は高齢者の割合が急増していることから、肺炎を原因として死に至っているケースが増加傾向にあります。
高齢になるほど肺炎になると死亡する可能性が高くなるため、十分注意しなければいけません。
最近は医学の分野でも介護を必要としている方が罹る肺炎としてNHCAP・医療介護関連肺炎という概念が提唱されているほどで、介護を受けている方が肺炎を発症するリスクが非常に高いと考えることができます。
実際に介助をしている方にとっては気を遣う問題になりますが、あらかじめ十分な対策を講じて肺炎に罹らないように注意してください。

参考:http://www.haien-yobou.jp/

予防接種で対策を

日本人の死亡原因として非常に多く、介護を受けている高齢者など免疫力がかなり低下していると思われる方にとっては恐ろしい病気である肺炎は、事前に予防接種を受けておくことで重い症状を予防することができます。
肺炎を引き起こす可能性が高い肺炎球菌のワクチンを接種することで重篤化を防げると考えられます。
65歳から100歳までの方で5歳おきに誕生日を迎える方は定期接種の対象になっており、それぞれの自治体で助成を受けることができます。
助成額については各自治体で対応が違うため、事前に確認をしておきましょう。
公費助成の対象にならない年齢の方については全額自己負担で予防接種も可能になりますので、事前に医療機関へお問い合わせください。

予防接種で防げない場合もあります

勘違いしてはいけないのが、予防接種さえしていれば100%肺炎に罹らないわけではないという事です。
予防接種はあくまでも軽い症状で済むように抗体を作るための予防措置なので、必ずしも発症しないわけではありません。
免疫力が弱っている人ほど重い症状が現れやすいため、肺炎の原因菌を体に寄せ付けないようにする予防策も実施しなければいけないことを覚えておきましょう。

肺炎を予防するための対策は、風邪の予防対策とほとんど同じ方法で感染予防ができます。
外出先ではマスクを着用するようにして、家に帰ったら手洗いやうがいを徹底するだけでも感染経路を少なくすることができます。
介助される親御さんはもちろんですが、介助をする方を介して感染する可能性もあるため、あなたもしっかりと予防するように心がけてください。
また、免疫力をアップさせることが一番の予防策なので、規則正しい生活をするようにしてください。
心身ともに健康な状態を目指すことが肺炎を予防するために必要な事だと覚えておきましょう。