恐ろしい万病の元!

介護を必要とする方は元気な方よりも免疫力が低下しており、様々な感染症を避けなければいけません。
最も罹りやすい感染症として注意したいのが風邪です。
元々体力がある方は軽い症状で治まる可能性が高いですが、免疫力が低下している方にとっては命取りになるほど重症化する可能性があります。
介護をしているあなた自身もしっかり体調管理をして風邪をひかないように過ごすことが大切です。

参考:http://www.caresapo.jp/kaigo/issue/83dn3a000000h5uf.html

風邪の症状を引き起こす原因

十分注意しなければいけない風邪の症状を引き起こす原因になるのはウィルスです。
ウィルスは私たちの肉眼では見えないほど小さな存在ですが、日常的に様々なウィルスと共に生活しています。
風邪の症状を引き起こすウィルスの種類は数えきれないほどたくさん存在しています。
日常生活ではウィルスを完全に避けることは難しいと考えられます。

健康な方は体の防御システムである免疫力が備わっているため、外敵であるウィルスが体内に侵入しても撃退できるため、軽い症状で治まるものです。
しかし、免疫力が弱っている介護を必要としている方は、ウィルスが体内に侵入してきても免疫力を発揮できないため体内でどんどんウィルスが増殖し、症状も悪化します。
特に注意しなければいけないのが喘息などの持病がある方です。
風邪をひいたことがきっかけで持病が悪化し、肺炎などの重篤な症状を引き起こして最悪のケースは死に至る場合もあります。
健康な方にとってはただの風邪だと捉えられるような症状でも、介護を受けている方にとってはとても怖いものだと考えることが大切です。

風邪をひいたら速やかに治療を

介護を必要としている方に風邪の症状が見られた場合は速やかに病院へ連れていくようにしてください。
「風邪は寝ていれば治るものだ」と主張する方もいますが、それは元々元気な方の話であり、体力が弱っている方にとっては当てはまりません。
まだ軽い症状だなと思われる場合でも、早く適切な治療を受けて症状を改善させることが必要になります。
風邪の特効薬はないと言われていますが、不快な症状を和らげる医薬品は色々開発されていますので、できるだけ早く医師の診察を受けてください。
体を温かくして十分な休息をとることが、自分の免疫力を高めるために役立ちます。

また、介助をする立場のあなたが風邪をひいてしまった場合は、できるだけ介護を必要とする親御さんに近づかないようにしてください。
完治するまでは他の人に介助をお願いしたり、どうしても代わりの人がいない場合はしっかりマスクや手袋などでガードをして必要最小限の介助に留めて親御さんに風邪をうつさない対策を講じてください。
感染予防のために加湿器などで部屋の湿度を高くしてウィルスが必要以上に拡散しないような環境を整えることが大切です。